その第一報を目にしたとき、さすがに何かの冗談かと思った。
しかし続報が報じられる中、時間が経つにつれ、それがまぎれもない残酷な現実だということを実感せざるを得ない。
「King of Pop Michael Jackson is dead at 50.」
マイケルは、彼が他の兄弟たちと一緒に『JACKSON 5』としてMOTOWN RECORDSで活躍していた頃から、80年代の「Beat It」、「Thriller」そして「Bad」の辺りまで、リアルに同時代性を共有できていたアーティストだった。
そして、その特異な言動ゆえ、90年代頃からはマスコミにもKinkyな扱いを受けるようになり、次第に孤独な存在感を強めていく。
本当の彼を知らないが、様々な報道から受ける印象では、無垢な純粋さがときとして自分をも傷つけることになっていたのかも知れない。
昨年あたりから「マイケル復活」の兆しを見せていた最中、12年ぶりのコンサートを間近にしての急逝はあまりにも無慈悲に過ぎる。
我々は、21世紀に歌い踊るマイケル・ジャクソンが見たかった。