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高知の『雲の上ホテル』

基礎部分を覆い隠すように盛り土でマウンドを形作り、内側を池にすることで、水に浮かび上がって建つかのようなこの『雲の上ホテル』は、あの隈研吾の設計。
背景の自然林を邪魔することなく、風景としてすっかり馴染んでいるようです。
とはいえ、その存在感はきっちり主張してますね。
ただ、1994年4月の開業という事を考えると、内外共あまりに各部の痛みが激しく、満足なメンテナンスが施されていない印象を受けました。
客室の仕上げも、床(和室の畳以外)と建具はシナベニヤで、グレード感については『?』を感じたし、敷居や鴨居は堅木じゃないために角が飛んだり磨り減ったりしています。
また外部に面する建具も殆どが木製建具のため水密性が悪いのか、あちこちで雨染みが見られ、『めし合わせ』部分は台風の時にでも貼ったのでしょう、縦框の塗装にテープをはがした痕跡が残っています。
住宅ではよく見られる、シナベニヤや木製建具、杉材などこれらの『解』は、不特定多数の使用を前提とするホテルという建物においては、どうやら敬遠すべきもののようです。
また木製の外部建具は、『高知』という地域の気候風土を考えれば非常に冒険的な選択だったのではないかと思えます。
はたしてこれらは、厳しすぎる『見方』なのでしょうか。
偉そうなコトを言ってきましたが、デザインがどうという話ではなく、『適材適所』について・・・。
そこに『best』な答えは無くても、普遍的な『must』はきっとあるはずです。
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ところで『隈研吾』といえば、バブル期の世田谷に出現したマツダのM2ビルにはホントに度肝を抜かれました。
新古典主義建築のロジックを引用したかのような建物は、あの『浮かれた時代』を象徴する怪作に違いありません。
が、マツダ撤退後の現在も葬祭場としてシッカリと時代を生き抜いてるみたいで、この事にもまたビックリ!c0132245_22592286.jpg
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by atelier_cube | 2007-08-24 19:08
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